Research Interests
私たちの日常は、自然災害や科学技術の進歩、AIの興隆など予測が難しい(ときに私たちの理解を超えた)事象によって絶えず変化しています。
これらの事象は、プラス・マイナスの両面で私たちの生活に深く影響を及ぼしています。
当研究室の大きな目標は、人々がこれらの変化をどのように乗り越え、融和・共生していくかを探求することです。
こうした問題意識を持って、各メンバーが「自分なかにある問い」を見極めながら、個人の認知・感情から社会全体の動向に至るまで幅広いテーマを扱い、心と社会のダイナミクスを階層的に解明することを目指しています。
理論的考察に基づく心理学実験・調査を基本としつつ、自然言語処理、機械学習、脳機能イメージング(fMRIなど)、生理反応計測(SCR、心拍、視線・瞳孔反応など)を組み合わせたデータ駆動型のアプローチを採用する点も当研究室の特色です。
現在は、畏敬・畏怖の構造と機能(大自然や宇宙など理解を超越した刺激に対して生じる感情反応)、ナラティブの創発過程(ストーリー性のある情報が人々の認識をどう収束するか)、宗教性・スピリチュアリティと社会性・政治的イデオロギーとの関係などのテーマを対象としています。
現在・これまでの研究課題はこちら:
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ナラティブはどのようにして生じるのか?ー自然言語処理技術を用いた検討ー(継続中)
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集団意思決定における畏敬の念の「創発」的影響と機序の解明(継続中)
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畏敬の念の負の側面に関する研究ー個体と環境の相互作用の観点からー(完了)