Nagoya University
Department of Cognitive and Psychological Sciences
Graduate School of Informatics
Nagoya University

Ryota Takano Lab.
名古屋大学大学院情報学研究科 心理・認知科学専攻 高野研究室

Research Interests

私たちの日常は、自然災害や科学技術の進歩、AIの興隆など予測が難しい(ときに私たちの理解を超えた)事象によって絶えず変化しています。 これらの事象は、プラス・マイナスの両面で私たちの生活に深く影響を及ぼしています。 当研究室の大きな目標は、人々がこれらの変化をどのように乗り越え、融和・共生していくかを探求することです。 こうした問題意識を持って、各メンバーが「自分なかにある問い」を見極めながら、個人の認知・感情から社会全体の動向に至るまで幅広いテーマを扱い、心と社会のダイナミクスを階層的に解明することを目指しています。

理論的考察に基づく心理学実験・調査を基本としつつ、自然言語処理、機械学習、脳機能イメージング(fMRIなど)、生理反応計測(SCR、心拍、視線・瞳孔反応など)を組み合わせたデータ駆動型のアプローチを採用する点も当研究室の特色です。

現在は、畏敬・畏怖の構造と機能(大自然や宇宙など理解を超越した刺激に対して生じる感情反応)、ナラティブの創発過程(ストーリー性のある情報が人々の認識をどう収束するか)、宗教性・スピリチュアリティと社会性・政治的イデオロギーとの関係などのテーマを対象としています。 最近は、大規模言語モデルを活用した心理学・認知科学研究に特に力を入れています。

現在・これまでの研究課題はこちら:
> 急変する社会状況と道徳的な価値意識が社会的分断に及ぼす影響(継続中)
> ナラティブはどのようにして生じるのか?ー自然言語処理技術を用いた検討ー(継続中)
> 集団意思決定における畏敬の念の「創発」的影響と機序の解明(完了)
> 畏敬の念の負の側面に関する研究ー個体と環境の相互作用の観点からー(完了)

News

2025/10/01 > JST CREST「不確実性社会を克服する信頼指向ソーシャルAI設計学」(代表:笹原和俊)に、五十嵐グループ(社会・パーソナリティ心理学)のメンバーとして参画しています。
2025/10/01 > 所属ユニット(心理学講座・旧情文)のホームページが新しくなりました。
2025/09/22 > AIに対する態度と曖昧さに対する態度の関係を検討した論文が、 Acta Psychologica誌にPublishされました。
2025/06/11 > 村田学術振興財団・研究者海外派遣補助に採択されました。